川崎市中原区新城のまちなみと暮らしを守るため、
明和地所による「クリオ武蔵新城I・II」マンション建設を反対します

 


New
今までの経緯を更新しました
------------------------

街の雰囲気と住民の暮らしを守りたい

現在、川崎市中原区新城2丁目の富士通社宅跡地に、明和地所(株)が地上5階建てのマンション「クリオ武蔵新城I・II」の建設を予定しています。マンション建設予定地周辺は、2〜3階建てと低層の一戸建てが多く、富士通 の社宅も美しい生垣に囲まれた2階建ての建物でした。

建物解体で家屋に被害が出ることは、
通常は考えにくい

このエリアは地盤が非常に弱く、2008年に数回も発生した江川1号雨水幹線の工事による道路の陥没事故現場からも約100mしか離れていません。この陥没事故では、隣接する新城高校や新城小学校など、子供たちが生活をする公共の施設にも被害を出しました。
(陥没事故の様子を掲載したブログ)
このような不安から、一級建築士・技術士の渡辺治氏と地質地盤の専門家チームに周辺の調査を依頼したところ、地下約1mの粘土や砂層の下に、水を多く含んだ腐植土層が10数mほど続くためマンション建設は充分計算・検討をしないと、掘削と工事車両の振動で液状化や地盤の変異による沈下が起きる可能性があるとの回答を得ました。
現に社宅の解体作業だけで、近隣の住宅には騒音とともに大きな振動が伝わり、それが原因で床のゆがみ、外壁のひび割れなどの被害が発生。さらにはトラックの往来により道路にもクラック(ひび割れ)など損傷が出始めています。
渡辺氏は「二階建て程度の建物解体で周辺家屋に被害が出ることは、通 常は考えにくい」とも言っています。
今後、建築申請の確認がおりてマンション建設工事が始まれば、近隣の家屋に今以上の被害が出ることが想定されます。

 

 
新城小学校屋上からの富士通社宅
(撮影:2010年3月10日)
新城小学校屋上からの解体状況
(撮影:2010年5月)
環境アセスの抜け穴
現在3,000平方メートル以上の建築には提供公園の設置ないし、緑化基金を支払うことが義務付けられています。 「クリオ武蔵新城I・II」は面積が4,092・もあるにもかかわらず、IとIIの間は4.5mの道路で隔てられたているため規定の3,000平方メートルは超えていないという理由で、提供公園はもちろん緑化基金の支払いも行っていません。
※図1参照
また、川崎市の環境影響評価(アセス)条例では、面積10,000・(1ha)以上ないし、計画人口が300人以上の場合、その建築が周辺の環境に及ぼす影響について「事前に調査・予測・評価する」アセスメントが義務づけられています。
明和地所の計画では「クリオ武蔵新城I・II」を合わせて99戸、計画人口は297人。しかし、明和地所は 「クリオ武蔵新城I・II」部分だけでなく、CとDの区画も購入しています。※図1参照
この区画にマンションを建設すれば条例の300人を有にオーバーしますが、明和地所はC・D区画は自社で事業化せず売却の予定。もし購入した会社がマンションを建設しても、アセス逃れにはならないことは川崎市に確認済みと開き直っています。

建設前から様々な被害を受け、さらに建設後も提供公園のないマンションにより新城のまちなみが壊される...。
このような理由から我々は明和地所による「クリオ武蔵新城I・II」の建設を反対します。
図1:A・B区画がマンション予定地。
C・D区画は売却後の用途は不明

 

 

 

 
inserted by FC2 system